東京湾の群発地震と29年前の国立防災科学技術センターの研究

日記地震

体感では気が付くことの出来ない、非常に小さな地震が東京湾では定期的に発生しています。
この地震は、日に0~2回程度で発生するのですが、時々、発生回数が短期間の間に増加して群発地震に至ることがあります。

たとえば、2019年7月11日~8月10日に東京湾(RGN:139.6/35.4/140.1/35.7)で発生した地震の位置や回数などを示した画像があるので、以下に掲載します。

以下の画像は気象庁地震カタログより

◆東京湾にプロットされた地震の位置


◆地震の大きさ


◆地震発生回数の推移


2019年8月6日~7日にかけて、地震回数が増えているのがお分かり頂けるかと思います。

東京湾の群発地震と周辺での大きな地震との関連性を、国立防災科学技術センターが1990年に研究報告されています。
国立防災科学技術センター研究報告 第45号 1990年3月
東京湾北部で発生する前駆的群発地震
高橋末雄

国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3540163?tocOpened=1

難しいことが書かれているので、自分にはよくわからないのですが、一部抜粋すると下記のようなコトが示されています。

  • 群発地震数と大きな地震の規模との関係相関がみられる。
  • 群発地震内の最大地震と大きな地震の規模の問にも相関らしいものが見られるが、ばらつきも大きい。
  • 群発地震の発生期間が長いほど、比較的大きな地震が発生する確率が高くなる傾向もある。
この報告から間もなく30年が経過します。その後の研究に進捗はあったのでしょうか。気になるところです。